2016年03月22日

実際にクトゥルフのシナリオを考えて見る その1

おっさん顔アイコン_小.jpgまいど。AHC合宿明けの日陰です。
流石に帰って直後にブログ更新は無理ですわ。
もうこの歳になると疲れが中々ねぇ……。

さて、気を取り直して実際に私のやり方で実際にシナリオを考えてみます。
まだシナリオを考えた事が無い方には変則的でちょっと参考になるか分りませんが、既にシナリオを作っている方や捻ったシナリオを作って見たい方に少しでも参考になれば。

以前書いた通り、私がシナリオを考える場合、まず「怖いシーン」から考えます。

今回の発想の出所は、私くらいの年齢の人なら子供の頃に本気で怖がった「口裂け女」(流石に歳がバレそうだ)

口裂け女が怖いのは深夜に突然出会う、一見普通の女性の、しかし何処か不気味で特徴の濃い姿。
赤いレインコート、ロングヘア−、そして顔を半分は覆うマスク。
そこからの「私綺麗?……これでも?」という定番の台詞、大きく裂けた口。
更に尾ひれの付いて超人的力(この辺りが子供の噂らしい(笑))を身に付けた脚力、跳躍力で絶対に逃げられない、出会えば確実な死。

死に直結しながらも、ただの怪物ではなく等身大で、突然街角に出会いそうな姿と其処からの変貌が口裂け女の怖さでしょう。

ただ、それをこの場で出しても「怖いシーンから考える」という今回のテーマからチョット逸れる(そもそも存在が怖い)ので、ここから更に考えていきます。

クトゥルフに登場しそうな、いかにも「怪物」という姿では無い、略人間の姿。
街角に突然現れても不思議ではないリアリティーがありつつ、まず近付くのは無理目の身なり。
定番の台詞。

ここまで来て、ちょっと思い出した物があります。

遊ぼうおじさん.jpg

知る人ぞ知る「遊ぼうおじさん」
短編ホラー漫画「不安の種」に登場する怪人物。
遅くまで学校に残っていると「迎え」にやって来るが、学校に入る事は絶対出来ない。
昇降口でひたすら「あーそーぼー!」と子供を誘う。
誘うと言うか、それしか言えないのか。
実際に連れていかれると、どうなるのかが作中語られていないのも、また気持ちが悪い。

この袋を被った「怪人物」
気になるのは、この被った「袋」

この下がどうなっているのか?
服装から老人の身なりにも見えますから、気の触れた老人?
異形の怪物?
袋をPLがはぎ取った時に、一番インパクトがあるのは……。

ある意味定番なんですが。

袋を剥ぎ取ったら「自分自身」なら?

また、ただ強いPL達を殺そうとするだけなら、ただの怪物。
ここも、まだまだ弄れそう。

「遊ぼう」と子供を誘う設定は流石に丸パクリなので、「袋を被った、身なりの見窄らしい男が突然現れ、何かを言う」という都市伝説的な設定を立て、「袋をはぎ取ると自分自身がいる」という設定を加えて見ます。
後は、何故現れるか、何と言って現れるか、何故自分自身がそこにいるのか。
その辺りを考えてゆこうと思います。
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2016年03月14日

クトゥルフっぽい物について話します(後編)

おっさん顔アイコン_小.jpgまいど。まだ首の治療中の日陰です。
長引いてます。

さて「クトゥルフっぽい物」の話の続き。

現在「クトゥルフって何?」と質問しると、ある程度知ってる人達からは「ラヴクラフトが書いたコズミックホラーでねぇ」と得意げに語ってくれるでしょうが。
まず「コズミックホラー」というのは、ダーレスという別の作家た付け足した設定によるものであり、本来のラヴクラフトが書いた物とはチョット違うという話を前回しました。
じゃ、結局「クトゥルフ神話って何?」と言う話。
そこで前回も上げたキーワード「得体の知れない物」

宇宙からの来訪者や、異次元の世界の怪物、人類誕生以前から地球に生息する生物等々、色々ありますが、一貫して言える事は「幽霊ではない」と言うこと。
死者の怨念や、人間の復讐、快楽殺人などとは異なり、人類が知り得ない、「何」と言えない「何か」が、本来のラヴクラフトの提唱したホラーであり、その「入り口」として
黒魔術や、SF的な異次元の入り口、宇宙などが存在しているのでは、と思います。

例えば「黒魔術」
悪魔や神と交信し、様々な欲望を現実化する……という体の術。
あるいは、ある種の信仰に基づく「祈祷」等の「祭事」

これらに、現実的に効果があったとしましょう。
では、その効果を及ぼしている「神」や「悪魔」とは何か?
もしくは、ある神話の中の存在を裏付けるような物、現象が起きたとき、その神は、人が考えるような神なのか?

人が崇める神の姿は、結局人が考えた姿をした神です。
しかし、その神と呼ばれるような「何か」が現存した場合、ソレは本当の所何なのか?

私が作ったリプレイ「パーントゥの森
このパーントゥは、最近になって結構有名になった、実際に行われているお祭りの神様です。
詳細は調べて頂くとして。
この奇妙なお祭りの神様。

実際の所、何でしょう?

自然に対する恐れから発達した宗教や、人がモラルを守るために、その監視者として設定された神様などは、人の想像から誕生したと考える事が可能(方々から怒られそうだなw;)ですが、世界にはこの手の「逸話の中から生まれた神様」が存在します。
この逸話が、ただの想像ではなく実際に起きた事象を伝えていたとしたら、そこに登場する、後に「神」と崇められる物は一体何なのか?
この答えの出ない「何か」に、クトゥルフ神話的な恐怖感があります。
宇宙、異次元、太古の世界などは後付けに過ぎず、有る特定の名詞を試用すればラヴクラフトの世界を表現している、と言うことでは無いと思います。
ディープワンとかニャルラロホテトプとか使えば、分りやすいですけどね。
他に無いから。
ただ、幽霊や呪いを使った、所謂「怪談」との違いを考えれば、そういったクトゥルフ神話TRPGルールブックやサプリメント以外から、幾らでも「クトゥルフ神話の怪物」を練り上げて行く事が出来ます。

貴方の身近な場所、物、人に、「得体の知れない物の存在」は感じませんか?

そこにシナリオのネタはあります。

次回は「実際にクトゥルフのシナリオを考えて見る」と題し、本当に一本シナリオを考えて見ましょう。
自身のシナリオ製作の違いを比較してみたり、まだ自分でシナリオを作った事が無い人は参考にしてみるなどしてみて下さい。



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2016年03月07日

クトゥルフっぽい物について話します(前編)

おっさん顔アイコン_小.jpgまいど。インフルエンザが治った途端、追突事故食らって首が捻挫中の日陰です。
現在リハビリ中で首吊ってます。

さて「クトゥルフっぽい物」の話。
実際にクトゥルフ神話TRPGのシナリオを作ってみると、趣味や経験などで色々考える事になります。
「やっぱり戦闘はTRPGの華だし、それで勝てなきゃプレイヤーも気分が悪いだろうし。それじゃ戦闘バランスも取った方がいいよね」と、ホラーのゲームで普通に冒険シナリオを作ってしまった結果、ディープワン→グール→狂信者→ディープワン→グール→狂信者というヘビーローテーションにハマって抜けられない方。
「やっぱり陰謀とか欲しいし、裏で操ってるのは邪神だよね。ニャルラロホテトプとか」というクトゥルフ神話のミノフスキー粒子ニャルラロホテトプを多用している方。
「クトゥルフと言えばコズミックホラーでしょ。当然宇宙から……」と、自ら袋小路へと突き進んでしまっている方。

確かに、クトゥルフはコズミックホラーと言われ、ニャルラロホテトプが裏で画策している事も多く、奉仕種族と呼ばれる怪物達が、チョイチョイ人間に悪さをしてます。
ただ「クトゥルフはこうだ」と言い切ってしまうとパターン化してしまいます。
大体プレイヤーが直接的にどうにか出来る相手なんて、ルルブの中で探した所でたかが知れてますからね。

そこで、パターン化したシナリオ製作から抜け出す為に使う手段といえば、大体「オリジナルの神話的怪物、生物」となっていきます。
ルルブの中の神格を、そのまま出すのは余りにアレなんで、少しでも人間が太刀打ち出来るように、「〜の僕」とか「〜の眷属」「〜の奉仕種族」とか、スケールダウンしたモンスターを作って。

まぁそれも一つの手でしょう。
ただ、もう少し視野を広げてはどうでしょうか?

以前に書いたブログのコンテンツ「ホラーのシナリオは楽しいですよ?と言う話」の話の中で「分らないコトが怖い」と書きました。

そもそもクトゥルフ神話とは何か?
ご存じアゴのオッサン事ハワード・フィリップ・ラヴクラフによるホラー小説が大元で、そこにオーガスト・ダーレスが(いらぬお節介で)善悪二元論や四大元素等で「分りやすくした物」が、今で言う「クトゥルフ神話」と呼ばれる物です。
確かに、ダーレスが「分りやすく」設定を付け直した事で、クトゥルフ神話は取っつき易い物となり、広く愛される神話体系へと成長していったでしょう。
しかし、その結果アゴ ラヴクラフトが提唱した「ホラーの世界観」はズレた物になってしまったと「個人的には(これまた断言すると揉めるので)」思います。

そこで「個人的に(防衛策)これもまた、クトゥルフ神話の世界」と思う物を考察してゆきたいと思います。

キーワードになるのは「得たいの知れない物」

クトゥルフ神話の中ではメジャーな部類に入るでしょう「ダゴン」
アレ、実は実在する宗教の神様です。

勿論、内容は反キリスト教であり、キリスト教徒であるラヴクラフトから見れば、「得たいの知れない怪宗教」
この「自分の理解を超えた倫理観」に対する恐怖心が、ラグクラフトのホラーの原点です。
キリスト教の宗教観の中では、あり得ない、と言うか、存在してはならない「怪物」
理屈や理論を超えつつも、それでも目の前で起きてしまった「現象」
黒魔術と称させる、反キリスト的儀式の中に存在する、そもそもキリスト教とは無関係な得体の知れない「存在」
それら「人類の理解を超えた何か」が全て「クトゥルフ神話」たり得る物なのです。
ダーレスの提唱した四大元素やら敵対関係とは関係無く。

そう考えると、自分達の理解の出来ない物、現象、習慣の中に、いくらでも「ラヴクラフトが提唱したホラーの世界」が存在する事に気が付きます。

ちょっと長く成りそうなので、また後編に。
次回も「クトゥルフっぽいもの」を私の作ったリプレイ「パーントゥの森」等も交えながら話たいと思います。




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2016年02月29日

「ホラーゲームの中でのプレイヤーのロール」について話します。後編

おっさん顔アイコン_小.jpgまいど。最近マスクを被る機会が減った日陰です。
あれ、暑いんだもの。

さて、前回からの続き、「ホラーゲームの中でのプレイヤーのロール」について。

ロール(役割)とキャラクター(個性)は違うんだよという話を前回しました。
では、役割とはどんな物があるでしょう?

一つのキャラクターが受け持つ「役割」は、実は場面や状況にによって異なり、一つではありません。
例えば、戦闘時での「役割」は、前衛、後衛、回復役など。
情報収集時では、交渉、探索、調査など、その仕事や技能によって変わります。
この辺りは、大概のTRPGがシステム的にもそうなってるので分りやすいですね。

また、物語の中での役割として、ストーリーを牽引する「主人公的ポジション」や、知恵を貸し知的支援をする「アドバイザー」、とにかく戦闘力だけは飛び抜けている「護衛者」、周りを和ませる「マスコット(もしくは「うっかり八兵衛」)」など。
物語の中に登場する人物達は、けして万能ではなく、それぞれが欠けた部分を補いながら物語を紡ぎ上げていきます。

この辺りが個性(キャラクター)と混同しやすい所なのですが、状況によって異なる物の、その中ではある程度パターンが存在し、個性ほど多様性は求められていません。
物語を牽引する「主人公的ポジション」という役割の中で、キャラクターとしてネガティブだったり、ポジテブだったり、肉食系だったり草食系だったりという違いはあれど、その成すべき役割は同じです。

では、「ホラーの登場人物としての役割」は?

「恐怖に打ち勝ちながら、事件の真相を暴く事」

端的に言ってしまえば、これしかありません。

当たり前じゃんって声も聞こえてきそうですが、実際にやってみると、割と「ホラーである」という部分が意識から飛んで「ゲームクリア」の為に、攻略することを意識していたり、逆にゲームとして「真相を暴く事」を忘れ、怪現象を追い回しているだけになったりしてることが、多々あります。

分りやすく言えば、おなじみクトゥルフ神話TRPGの正気度チェック。通称SANチェック。
あれは、マインドアタックじゃありません。
あくまで恐怖を受け、その中で正気を保っていられるかのチェックです。
例えSANチェックに成功しても、怖い物は怖いのです。

「よーしSANチェックに耐えた!こちらからの反撃だ!」

まぁ、それでシステム的には正しいんですが。
おかしいですよね?
反撃するにしても、「恐怖に打ち勝ちながら」反撃しましょう。
それが「ホラーの登場人物の役割を演じること」だと思います。

さて。
「事件の真相を暴く事」と言いましたが。
何故「事件を解決すること」ではないのか。

これは、キーパーのシナリオの好みにもよるので、今までの話の中でも本当に「私の持論」でしかないんですが。

ホラーのシナリオって、全部解決するのは、略無理だと思います。
だって、テーマが「恐怖」ですから。
解決可能であれば、そこで「恐怖」は薄れてしまうと思います。
勿論、探索者達が今目の前にある怪異に対して、ある程度の解決は目指せると思います。
が、根本的には無理って場合が多いんじゃないですかね。
例え地下道に巣くうグール達を殲滅しても、グールという種を根絶させたわけではないので、いずれまた地下はおぞましいグールに占拠されてしまうかもしれないし、深き者どもを蹴散らしたところで、ルルイエに眠る御大が消えるわけではない。

大切なのは「知る事」
世界に何が起きているのか、目の前の怪異は何が原因なのか。
その人知を超える世界を垣間見て、人類では手出しの出来ない現実を知り、いずれやって来るかもしれない破滅の時を恐れ戦く。
それが「クトゥルフの世界」だと思います。

「ホラーゲームの中でのプレイヤーのロール」というのは、他のファンタジーやSFといったジャンルのロールとは、まず根底が違うと思います。
ホラーの物語の登場人物に「勝者」は存在しません。
その場を凌ぎ切れたとしても、破滅の時から完全に逃れる事は出来ないのです。
ホラー小説や怪奇物語の中の登場人物が、プレイヤーのキャラクターです。
どう立ち回り、どうロールプレイをすれば「ホラーの登場人物」として楽しめるのかは、多くのホラーの物語の中にヒントがあると思います。

次回は「クトゥルフっぽい物」をテーマに話したいと思います。
ルールブックの中だけが、クトゥルフの世界じゃありません。
posted by AHC at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日陰の世界

2016年02月22日

「ホラーゲームの中でのプレイヤーのロール」について話します。前編

おっさん顔アイコン_小.jpgまいど。病み上がりの日陰です。
先週はインフルエンザで倒れてました。
一時は39.8度とか中々のハイスコアを叩き出して、やばいのなんの。

さて「ホラーゲームの中でのプレイヤーのロール」ですが。

そもそも「ロール」って何でしょ?

TRPG=テーブル・トーク・ロールプレイング・ゲーム。
卓上で会話をしながら役割を演じるゲーム。
この「役割を演じる」と言うこと。
多くの人は自分のキャラクターに成りきって演じて行く事だと思ってますし、それが大きく外しているというわけでもありません。
解釈の仕方は人それぞれあるでしょうし、はっきり言えば、たかが遊びです。
「こうやらなきゃ駄目なんだ」と主張する気もありません。
ようは楽しく遊べればいいわけですからね。
ただ、私の(ぴー)十年TRPGをやり、考えてきた「私の中での結論」(予防線多いですが、それだけ面倒な話なので)で言えば。

違います。
それ「ロールプレイ」じゃありません。
「キャラクタープレイ」です。

この話をすると「自分と違う考え方をする奴を認めない奴は駄目だ」と思いっきりブーメランな事を言い出す人が続出しますが、あくまで私の遊び方の結論なのでご了承下さい。

そもそも「ロール」と「キャラクター」の違いって何でしょう?
ロールとは「役割」で「キャラクター」は個性です。

例えば野球のバッター。
バッターの役割は「攻撃の手番でバットを振り、ピッチャーの投げた球を打つ事」です。
では、この「バッター」という役割に個性を与えてみます。
あるバッターは片足で立ち、あるバッターはバットを小刻みに揺らしタイミングを計る。
あるバッターは極端なダウンスィングで地面に球を叩き付けるような打ち方をする。
方法は様々で、それぞれのバッターが自分の役割を果たす為に都合の良い打ち方をする。
これが「個性」です。

もし個性を重んじる余り、役割を蔑ろにすると、どうなるでしょう?
ウケ狙いの一本足や、ただの物まねの振り子打法。
バッターとして成すべき「役割」を果たせません。
個性は、あくまで役割を果たす為の手法です。
役割を忘れて個性を出す事に終始していては、本末転倒だと思います。

TRPGと関係無い話に見えますが。
実のところ、大きく関係しています。

受け狙いの為にストーリーとは関係の無い行動を取りたがるプレイヤー。
キャラクターの個性を重視するあまり、GMの出している目的を無視するプレイヤー。
そして「SANチェックをしたいが為に、藪を突いて蛇を出す行為を好んで行うプレイヤー」

ホラーのゲームですから、ホラーシーンに遭遇したい気持ちは分ります。
ただ、キャラクターとしての役割は「ホラーの被害者」ではありません。
そういうのはNPCに任せて、自身は「事件を解決する役割」で有ることを忘れないように。
結果的に犠牲者に成ることはあっても。

次回も「ホラーゲームの中でのプレイヤーのロール」について、語ります。

まだ本調子でないので、長文は厳しい(苦笑)
posted by AHC at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日陰の世界

2016年02月15日

「ホラーシナリオの考え方」の話

おっさん顔アイコン_小.jpgまいど。正式名称「日陰堂てんちょ」の日陰です。
「てんちょ」の元ネタが分るのはオッサンです。(ここまで挨拶)

シナリオの考え方は人それぞれだと思います。
キッチリとフローチャートを作ったり、様々な状況に対応出来るように詳細なデータを作っておいたり。
NPCの性格も細かく設定し、怪物のデータも細かく決め、起承転結とスムーズに流れるような物語を作り上げようと。

まぁ大体、そんな上手く行くわきゃないので挫折する初心者GMさんが多いんですけどね(暴言)

作ったデータの大半は無駄になり、事細かく配置しておいたイベントは不発に終わり、裏設定まで決めていたNPCは話し掛けてももらえない。
最悪、存在すら知る事もなく闇の彼方に葬られる。

なので、私がGMをするときは、必要最低限しかデータは用意しません。

重要なポイント「どんな事件か」「何が原因か」「どうすれば解決するか」
ここだけ押さえて、適当にNPCを散らし、後はその場のアドリブで盛り上げるってのが私の基本的なマスタリングです。
なので、シナリオといってもレポート用紙1枚あるかどうか。
得にファンタジー系のシナリオで言えば、慣れ親しんだ旧ソードワールドならシナリオ作るのに30分もあれば一本作れます。
私が異常に早いわけじゃなく、結構昔からやってる人なら、この程度の事は出来ちゃうものです。
まぁこれにはチョットコツはあるんですが。

ファンタジー系のシナリオで肝になるのは「どうすれば解決するか」
と言うか、身も蓋もない事を言えば「何を倒せば解決するのか」です。
プレイヤーのレベルは分っているので、それに応じたバランスの敵を用意します。
その敵の力(特殊能力、地位、性質など)から、おいしく演出出来そうな「原因」を考えます。
その原因から起きそうな「事件」を考えます。
一丁上がり。
後はプレイヤー達の行動に合わせて、NPCやら町やら諸々は、その場ででっち上げます。
そんなんで大丈夫か?と心配する人もいるでしょう。

私はTRPGって、そもそもプレイヤーとGMで物語を作っていくゲームだと思っているので全然平気。
ある意味、いわゆる「吟遊詩人系GM」の真逆だからだと思います。

まぁ人それぞれやり方はあるし、「楽しくゲームをする事」が全てにおいて最優先する事だと思うので、自分に合った方法でシナリオを考えるのが一番いいですね。

で、問題の「ホラーシナリオの考え方」
恐らくですが私の場合、ホラーシナリオを考える時、人一倍時間を掛けて考えていると思います。
勿論、シナリオを考える上で重要なポイント「どんな事件か」「何が原因か」「どうすれば解決するか」がメインなんですが。

まず真っ先に考えるのは「どうなったら怖いか」

この掴みようのない漠然としたテーマを手探りで漁るような作業から入ります。

惨殺死体があれば怖いのか。
未知の怪物が出てくれば怖いのか。
そういう表面的な所ではなく、もっと怖い「何かの瞬間」
とにかく、自分の中で「これは怖い」と思えるようなワンカットを探します。
その「ワンカット」に迎えるように外堀を固めて行く。

話が抽象的ですみません(笑)

正直言えば、グールが出てきてSANチェックし、耐えたら戦って解決するようなシナリオなら、やっぱり30分もあれば一本作れるでしょう。
それは「怖い」ですか?
クトゥルフのSANチェックは、キャラクターの感じるであろう恐怖に追い込まれていく状況を表現した良いシステムですが、
それはプレイヤーに与える恐怖感とは全く別物です。

その「プレイヤーに怖いと思わせる瞬間」は考えて出来る物ではなく、自分の今まで体験してきた怖い映画、小説、漫画、ドラマ等、時には実体験から絞り出していきます。
こればかりは考えて出来る物じゃないかなと。
恐怖感ってのは理屈だけで作り上げられる物でもないと思うんで。
ちなみに、私の本棚やPCの中は、呪われるんじゃないかと思うくらい「資料」でヤバイ状態です。
細かい説明はしませんが。

捻り出した「怖い瞬間」にプレイヤー達を連れて行くために、残りのシナリオ製作「事件」「原因」「解決方法」を考えます。
ここは自分にあったシナリオの作り方で。
フローチャート全然OK。
重要なのは、キャラクターが怖いと思うのではなく、プレイヤーが怖いと思う瞬間であること。
極論を言えば、その恐怖体験さえプレイヤーに味わって貰えれば、事件が解決しなくてもいいんです。
勿論ゲームなので、プレイヤーには基本的に「事件の解決」を目指してもらうのですが。
それはあくまでプレイヤーの行動指針を決める為の物です。
TRPGを楽しむ上での大前提は「楽しく遊ぶ事」であり、「クトゥルフはホラー」を原則とする私にとって「楽しくホラーゲームを遊ぶ」というのは
「クトゥルフのギミックで遊ぶ事」ではなく「クトゥルフホラーで恐怖体験をしてもらう」と言うことです。
かなり難しい作業ですが。

人間では瞬殺されるような、もしくはいっそ殺してくれと叫びたくなるよう状況にする「魅力的な」怪物や神がルールブックには満載です。
彼らの与える「イメージ」を活かし、キャラクターを殺して恐怖感を与えるのではなく、キャラクターの体験する恐怖をプレイヤーに伝えるシナリオを考えましょう。

次回は「ホラーゲームの中でのプレイヤーのロール」で語ります。
さぁ「ロール」ですよ。
否定されようが馬場理論全開で行きます(笑)
posted by AHC at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日陰の世界

2016年02月08日

ホラーのシナリオは楽しいですよ?と言う話

おっさん顔アイコン_小.jpgまいど。ショゴスおじさんコト日陰です。
だから、アレ作ったの俺じゃないってーの(ここまで挨拶)

さて。
TRPGで「怖いシナリオ」って、どんなシナリオだと思います?
人がドンドン死ぬような話でしょうか。
PCの命が脅かされるような?

クトゥルフのKPをメインにやっていこうと決めた時から、私の大前提は「クトゥルフはホラー」でした。
クトゥルフを普通のTRPG感覚で遊ぶと「SANチェックの付いた怪物退治」になちゃうんですよね。
そういうのはもう散々やった(逆にソードワールドでマインドチェックをして失敗すると恐慌状態になるとか)ので、ホラーとしてのTRPGを考えながらやろうと。
そう考えてKPをやりだすと、試行錯誤の日々。
他ベテランプレイヤーを交え「どう遊ぶか」を検討しあったり。
そもそも自分のキャラクターが惨殺されようがミンチにされようが「あーあ」と思うくらいで、「怖い」って言うのとはちょっと違う。
でもホラー映画や他のメディアでは「怖い物語」が出来ている。
その差は何だろう?と。

勿論、今なお試行錯誤の日々なんですが、それでも比較的上手くいったかな?と思うセッションも何度かありました。

今回のネタは、その一つ「True colors of 3/4oz
訳すと「21グラムの真実」
21グラムってのにピンと来る人もいるでしょう。
ネタは「魂の重さ21g」
私の場合、結構オリジナルのクトゥルフっぽい怪物を扱うコトも多いんですが、ここで出てくる問題の怪物(?)は、正真正銘、クトゥルフの公式サプリメント「マレウス・モンストロルム」に出てくる怪物です。セフセフ。

ある日、探偵の元に「集団ストーカーの被害にあっている。最近は思考盗聴もされていて、常に監視されている」と訴える、普通なら取り付く島も無く「良いお医者さんを紹介します。お大事に」と門前払いを食らいそうな(実際、プレイヤーはそうしようとしました)依頼者がやって来るところから始まります。
「自殺を録画した動画」「連続殺人犯との面会」等、依頼を受け調査していくうちに、依頼者のみならず人類全てを監視する存在を知り、最後に……という内容。
このシナリオは、いわゆる「殺意が強いシナリオ」と言うわけでは有りません。
むしろ、まぁまずPCが死ぬようなコトは無いでしょう。
それでもプレイヤーに「鳥肌が立った」と言わせることには成功しました。

何故「怖い」か。
極端な持論なんですが「分らないコトが怖い」と思っています。

初キーパーが怖いのは、上手く回せるか、立ち回れるかが分らないから。
ヤクザが怖いのは、怒らせたら自分がどうなるか分らないから。
死が怖いのは、死がどういう物が、自分が消えると言うことが、どういうコトなのか分らないから。

勿論、人それぞれ「怖い」をどう表現するか違うでしょうから、これはあくまで私のやり方、考え方です。

何気ない日々の動作の中に不自然さを感じ「何故」と考えた時「分らない」と、そこに恐怖感が生まれます。
後は、それをどう増幅していくか。
毎日別の知らない人からチラ見され続けたらどう思いますか?
「True colors of 3/4oz」は、「そこ」を狙ってシナリオを考えました。

「ホラーの怪物退治」に飽きたら、是非「ホラーのシナリオ」に挑戦してみてください。
プレイヤーに「面白かった」ではなく「怖かった」と言わせたら、病み付きにになりますよw

次回は「ホラーシナリオの考え方」を語ります。
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2016年02月01日

今後TRPGとホラーについて語りますよ?と言う話

おっさん顔アイコン_小.jpg まいど。悪いおっさんコト日陰です。
 誰が悪いおっさんだ(ここまで挨拶)

 さて、今後このブログもAHCの知名度アップの為にもマメに更新していこうと言う、我らがボスあまおち総統の糞面倒くさい指令により、とりあえず週一でワタクシ日陰が月曜更新担当着任としてみました。
 その上で、私に書けるコトってナンジャロ?と考えてみると、紹介文を見ての通り、まぁまずクトゥルフだよね。
 そりゃまぁ「日陰堂」っていう個人サークルでクトゥルフ関連をやってたりするので(ええ宣伝ですが何か)ネタとしちゃ旬でもあるから良いんだろうけど。
 ぶっちゃけた話、流行過ぎちゃって今更感も半端ないでしょ?
 クトゥルフは確かに好きで「箱の頃」からの付き合いなんだけど、そもそもそんなにホラーがやりたいとなると選択肢も無かったってのが実情でして。
 それにクトゥルフはシェアワールドってのもあって多様性が認められるから、色々あるわけですよ。
 当然、全部が全部好きってわけじゃない。
 私が好んで遊ぶ傾向は、差別主義の顎のオッサンが当初提唱した、人類の知恵では想像も付かない世界に足を踏み入れてしまった脆弱な人間達が足掻く物語であり、ナントカの属性を持った全長ウン十mの強大な怪獣が具体的なデータを晒す円谷か東映の産物じゃないし。
 ましてアホ毛をプラプラさせた需要と供給の商品でもないです。
 にゃーにが「ニャ(ピ−−−)」だ、●●臭い。
 で、そういう「個人的な好みの差異(という逃げ方)」は色々あるので、全ての人が納得出来るような「無難な説明」は、もうやってもなーみたいな。
 TRPGは皆で楽しく遊ぶ物なので、当然ホスト側が提供する「戦って勝ってハッピーエンドを迎える為に皆で頑張るゲーム」を否定する気は無く、どっちかって言えば私みたいなのが変なんでしょうけど。
 やっぱりホラーのゲームはホラーとして楽しみたいとも思います。
 怪物倒して生き残りでキスしてハッピーエンドもいいですけどね。
 ホラー映画はソレばかりでは無いでしょう。
 そんなわけで、一応「クトゥルフ神話TRPG」をネタにしながら、TRPGとホラーの関係を「個人的な好みと見解で」語っていこうかなと思ってます。

 来週は僭越ながら、私のリプレイ作品「True colors of 3/4oz」をネタに語ります。
 身内でもダウンロード販売先のコメントでも「怖い」と言う評価を頂いた作品です。
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