2016年03月16日

「著作者に利益が還元されない形のゲームカフェはこのままでいいのだろうか?」へのコメントレス

あまおち顔アイコン_小.jpg 前回の更新「著作者に利益が還元されない形のゲームカフェはこのままでいいのだろうか?」については、たくさんの反響を頂いた。
 ありがたいことだ。
 
 ただこの問題は、前にも書いたように将来的な問題なので、いますぐに解決するものではなく、いや、いますぐにはどうやったって解決できるものではないので、もっと時間を掛けてゆっくりと業界全体として考えていけばいいと思っている。
 特にいまは黎明期であり、前回も言ったとおり「今はどんな手段を使ってでも普及させることが大切な時期」だ。
 だから、我々は同人の身分ではあるが、もしカフェでAHCのゲームを置かして欲しいという要請があれば、すぐにでも我々の全てのゲームを提供する用意はある。
 
 飛んでいきますので、ぜひカフェの経営者の皆様、ご連絡お待ちしてます(笑)
 
 また、この問題は立場によって感じ方が全然変わってくる問題でもある。
 完全に商業ベースでやっている人。
 商業とインディーと別の副業(本業?)と2足3足のわらじでやっている人。
 同人活動してアナログゲーム作りに関わっている人。
 プレイヤーとして積極的にアナログゲームに関わっている人。
 たまにしかアナログゲームに触れる機会が無い人。
 それぞれの立場でこの問題への感じ方、考え方は、全く異なってくるし、同じ立場でも人によってスタンスは変わってくる。
 そういう部分も含めて、今回のこの問題は、業界全体として急がず考えて行く必要がある問題であろう。
 引き続き、またこのような問題提起や議論をオレ自身も行っていきたいと考えている。
 
 ありがたいことに、普段全くコメントの付かない当ブログにおいて、3つもコメントをいただいたので、せっかくだからそのレスをしたいと思う。
 
  
 
>タウントさん
 
 実際著作者への利益の還元を具体的にどういう方法で行うかっていうのは、さらに難しい問題だと思う。
 音楽業界のように包括して権利を扱う団体は、いまのところアナログゲーム業界にはないので、団体をつくるか別の方策を考えなければならないだろうし、漫画喫茶はそもそも著作者への利益還元を行う形にはなっていないので参考にならない。
 となければ、ダーツバーのようなレンタル式にするか、タウントさんのご提案のような別の形をとることになるが、しかしそれはそれで消費者の利益になるかどうかは分からない。
 
 勘違いしてほしくないところは、オレらがゲームを作る側だから利益を取るためにはどうすべきなのかという話をしているわけではないという点だ。
 だから消費者にもメリットが生まれない、むしろデメリットになるというのであれば、オレはそれがいい方法だとは思わない。
 全ては「消費者も生産者もこの業界に関わる者の全てに利益になるためにはどういう形が望ましいか」であり、そのためにはどういう形が一番いいのか、引き続き議論していくべきだと思っている。
 
 
>通りすがりさん
 
 今回敢えてしなかったのが、法律の問題だ。
 法律の問題で言えば、例えばテレビゲームに対するいわゆる上映権の問題等、だいたいその通りであろう。
 ただ、そもそもとして、この問題を法律論だけで語るのは、むしろ無意味だと思ったので法律論は出さなかった。
 
 理由は2つある。
 1つは、法律は絶対のモノではなく、現実にそぐわなければ改正なり新法なり作ればいいからだ。
 明らかに著作者の権利が侵害されているのであれば(いまそういう状況にあるという意味ではない)、それは法律の方を現実に即した形にするのが、本来の法律のあるべき姿だ。
 だから、今の法律だけに照らし合わせて是か非かという議論をすれば、それはむしろ視野を狭め、業界全体の利益を損なう可能性も否定できないので、今の段階での法律論は不要だと思う。
 そもそもの前提として「今はどんな手段を使ってでも普及させることが大切な時期」というのが大きいし。
 
 もう1つは、法律がそうであったとしても、それを超えた動きがあってもいいのではないかと思うからだ。
 要は「制作者も消費者もカフェ経営者も、全ての立場の人が利益を受けられるwinwinwinの状態を作れる」のであれば、それは法律に則した形だけにこだわるのではなく、仮に義務はなくとも利益を還元するシステムを作り上げればいいじゃないか、と思うのだ。
 とかく法律論をすると対立論になりがちである。
 著作者vsカフェ経営者、という構図をとるためにオレはこんな文章を書いているわけではない。
 法律があるから金払えとか、法律がないから好き勝手してもいいとか、そういう形式的な議論なのではなく、「全ての者に利益なる形」を模索したいのだ。
 そのためには、いまの法律に縛られるような議論をしてしまうのは、むしろ利益を損なうのではないかと考える。
 
 特にいまはまだアナログゲーム業界は小さい。
 逆に言えば、全体像を把握しやすいので、まだまだフットワークは軽い方である。
 だからこそ別の業界とは違う考え方ができるのではないだろうかと、そういう期待もあるわけだ。
 
 これらの理由から、いまは法律論は必要ないかなと思っている。
 もちろん現状の法体系ではどう捉えられるのかというシミュレーションは意味があることなので、それを否定するつもりはない。
 ただ、「現状の法律だけにこだわらない議論」というものを、まだアナログゲーム業界は黎明期なのだから、視野をもっと広げて議論すべきだと思うのだ。
 
 
>cさん
 
 繰り返しになるが、「今はどんな手段を使ってでも普及させることが大切な時期」であり、いまの段階ですぐにどうこうしろとは言っていない。
 また、繰り返しになるが、対立論で考えているつもりもない。
 特に「業界」という単語については、「消費者も含めた、アナログゲームに関わる全ての人間」に対する全体的を指し示す言葉として使っているつもりなので、もしそう読めなかったのであれば申し訳ないが、そういう意図ではない。
 対立論にならず、また法律に従うだけに留まらない、全ての人の利益になる形はどこにあるのかっていう議論を今後していきたいと思う。
 
posted by AHC at 19:13| Comment(0) | TrackBack(0) | あまおち総統エッセイ
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