2016年03月07日

クトゥルフっぽい物について話します(前編)

おっさん顔アイコン_小.jpgまいど。インフルエンザが治った途端、追突事故食らって首が捻挫中の日陰です。
現在リハビリ中で首吊ってます。

さて「クトゥルフっぽい物」の話。
実際にクトゥルフ神話TRPGのシナリオを作ってみると、趣味や経験などで色々考える事になります。
「やっぱり戦闘はTRPGの華だし、それで勝てなきゃプレイヤーも気分が悪いだろうし。それじゃ戦闘バランスも取った方がいいよね」と、ホラーのゲームで普通に冒険シナリオを作ってしまった結果、ディープワン→グール→狂信者→ディープワン→グール→狂信者というヘビーローテーションにハマって抜けられない方。
「やっぱり陰謀とか欲しいし、裏で操ってるのは邪神だよね。ニャルラロホテトプとか」というクトゥルフ神話のミノフスキー粒子ニャルラロホテトプを多用している方。
「クトゥルフと言えばコズミックホラーでしょ。当然宇宙から……」と、自ら袋小路へと突き進んでしまっている方。

確かに、クトゥルフはコズミックホラーと言われ、ニャルラロホテトプが裏で画策している事も多く、奉仕種族と呼ばれる怪物達が、チョイチョイ人間に悪さをしてます。
ただ「クトゥルフはこうだ」と言い切ってしまうとパターン化してしまいます。
大体プレイヤーが直接的にどうにか出来る相手なんて、ルルブの中で探した所でたかが知れてますからね。

そこで、パターン化したシナリオ製作から抜け出す為に使う手段といえば、大体「オリジナルの神話的怪物、生物」となっていきます。
ルルブの中の神格を、そのまま出すのは余りにアレなんで、少しでも人間が太刀打ち出来るように、「〜の僕」とか「〜の眷属」「〜の奉仕種族」とか、スケールダウンしたモンスターを作って。

まぁそれも一つの手でしょう。
ただ、もう少し視野を広げてはどうでしょうか?

以前に書いたブログのコンテンツ「ホラーのシナリオは楽しいですよ?と言う話」の話の中で「分らないコトが怖い」と書きました。

そもそもクトゥルフ神話とは何か?
ご存じアゴのオッサン事ハワード・フィリップ・ラヴクラフによるホラー小説が大元で、そこにオーガスト・ダーレスが(いらぬお節介で)善悪二元論や四大元素等で「分りやすくした物」が、今で言う「クトゥルフ神話」と呼ばれる物です。
確かに、ダーレスが「分りやすく」設定を付け直した事で、クトゥルフ神話は取っつき易い物となり、広く愛される神話体系へと成長していったでしょう。
しかし、その結果アゴ ラヴクラフトが提唱した「ホラーの世界観」はズレた物になってしまったと「個人的には(これまた断言すると揉めるので)」思います。

そこで「個人的に(防衛策)これもまた、クトゥルフ神話の世界」と思う物を考察してゆきたいと思います。

キーワードになるのは「得たいの知れない物」

クトゥルフ神話の中ではメジャーな部類に入るでしょう「ダゴン」
アレ、実は実在する宗教の神様です。

勿論、内容は反キリスト教であり、キリスト教徒であるラヴクラフトから見れば、「得たいの知れない怪宗教」
この「自分の理解を超えた倫理観」に対する恐怖心が、ラグクラフトのホラーの原点です。
キリスト教の宗教観の中では、あり得ない、と言うか、存在してはならない「怪物」
理屈や理論を超えつつも、それでも目の前で起きてしまった「現象」
黒魔術と称させる、反キリスト的儀式の中に存在する、そもそもキリスト教とは無関係な得体の知れない「存在」
それら「人類の理解を超えた何か」が全て「クトゥルフ神話」たり得る物なのです。
ダーレスの提唱した四大元素やら敵対関係とは関係無く。

そう考えると、自分達の理解の出来ない物、現象、習慣の中に、いくらでも「ラヴクラフトが提唱したホラーの世界」が存在する事に気が付きます。

ちょっと長く成りそうなので、また後編に。
次回も「クトゥルフっぽいもの」を私の作ったリプレイ「パーントゥの森」等も交えながら話たいと思います。




posted by AHC at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日陰の世界