2016年02月24日

アナログゲームはコミュニケーションゲーム

あまおち顔アイコン_小.jpg アナログゲームの本質というものを考えた時、それはコミュニケーションゲームだというところに行き着く。
 
 TRPGはもちろん、カードゲーム・ボードゲームのどんなゲームであったとしてもその楽しさというのは、他人という人間と共にゲームを共遊するところにあり、これこそがアナログゲームの最大の魅力だと言える。
 記録を狙ったり、相手にただ勝つことを目的とするスポーツや、プログラム通りにしか動かないテレビゲームなどとの最大の違いがここにある。
 まぁ一人カードゲームもあることはあるが、基本的には他人の共に悩んだり、化かし合ったり、笑い合ったりする、それこそがアナログゲームのアナログゲームたる所以であり、本質なのだ。
 
 先ほども言ったが、スポーツとはここが違う。
 もちろんスポーツでも相手に敬意を払うとか、試合外でも選手同士の交流とかはあるだろうが、しかし試合そのものは勝ち負けが主だ。
 ここは変えられない。
 むしろ「相手のためを思って負けよう」と思うことは、スポーツにとっては最大のタブーだと言える。
 
 しかしアナログゲームはちょっと違う。
 例えば対戦ゲームでいくら勝ちという結果を得たところで、他のプレイヤーが「つまらないプレイだった」と感じてしまえば、それはアナログゲームとしては「よくないプレイ回だった」と言えるのではないだろうか。
 この点、TRPGが分かりやすい。
 お姫様を助けるシナリオだった場合、ルール通りに進めてボスを倒してお姫様を助けたという結果が得られたとしても、全員がブスーッとした顔で最低限の宣言しか発言しないような、通夜か葬儀かのようなプレイだった場合、とてもじゃないがそれは「成功した卓」とは言えないだろう。
 ボードゲームだとしても、大抵は負けたプレイヤーも「いやー、あそこの判断がダメだったかぁ。いやー、なかなか考えさせられたなぁ。このゲーム面白いですねぇ。またやりましょう、次は負けませんよ」なんて盛り上がってこそのアナログゲームと言えるだろう。
 勝ち負けを超えた楽しさがそこにはあるのだ。
 
 もっと端的に言えば、「競技」ではないと言ったところか。
 よって、広い意味ではアナログゲームだが、囲碁将棋や、競技化してるマジック・ザ・ギャザリングとかは今回の話の範囲外となるが、まぁ我々が一般的に考えるゲーム会とか即売会とかは、そもそもこれらは入らないので、細かい話はよしとしよう。
 競技の場所もあるドミニオンも、競技としてプレイしている人は少数だろうし。
 
 この「アナログゲームの本質はコミュニケーションゲーム」という点、感覚ではなんとなく分かってはいるが、明確に意識している人はあまり多くない気がする。
 例えば、やはり中には勝ちだけに固執するあまりに不利になると目に見えて不機嫌になったり、協力ゲームだと他人のプレイに口を出しまくったりするプレイヤーが、残念ながらいる。
 TRPGでも、ルールのスキを付くためだけに何度もシナリオを止めてGMとルール論争を繰り返すばかりのプレイヤーや、とにかく自分が自分の中だけで定めた目的を達成するためだけしか行動せず、仲間やシナリオ自体を無視し始めて暴走するプレイヤーなど、案外結構いたりするものだ。
 オレも実際、とあるコンベンションでスキルの使い方(コンボを出させるために)を横から口を挟まれまくって指示されまくり、プレイそのものがイヤになった経験がある。
 
 これらのプレイヤーの共通する欠点というのは、「勝ち負けや目的以上に大切にすべきもの」が見えていないというところにある。
 つまりは、「勝ち負けや目的を超えたプレイヤー全員の満足感」であり、クサい言い方をすれば「全員の笑顔」だ。
 本来アナログゲームはこれがなければ成立しないのに、別の目的しか目に入らないプレイヤーが、どうしても一定数いたりするのだ。
 
 だからオレは、「アナログゲームはコミュニケーションゲーム」ということを言語化して明確化させたいと思ってる。
 TRPGにしてもカード・ボードゲームにしても、往々にしてプレイヤー間のトラブルというか、特にコンベンションなどの初対面同士のプレイの際のいやな出来事というのは、基本的には意識の齟齬・コミュニケーション不足から発生していると言えるだろう。
 そしてその場合、この「アナログゲームの本質」を明確な意味で意識していないから起こるものではないかと考えている。
 「ゲームだから勝てばいい」「自分の目的を達成すれば他人はどうでもいい」というような、コミュニケーションから遠ざかるプレイによって、このような問題は引き起こされるわけだ。
 だから明確に「アナログゲームはコミュニケーションゲーム」と言語化させることによって、他人の存在をハッキリと意識させ、本当の目的はコミュニケーションにあると意識させたいのである。
 こうすれば、けっこうな割合でアナログゲームに潜むトラブルを事前に解消させることができるのではないだろうかと考えている。
 
 もう一回クサく言えば、「みんなが笑顔になるようプレイしましょう」だ。
 ギップリャー。
 
posted by AHC at 18:42| Comment(0) | TrackBack(0) | あまおち総統エッセイ