2015年08月20日

黒船がやってきた

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 黒船がやってきた。
 電源不要ゲームジャンルという、コミケの中でもかなり特殊で他ジャンルとの関連性もほぼ無い、まさに幕末日本のような閉鎖的な島国に、ニコニコ動画を原動力とした黒船がやってきた。
 クトゥルフ神話のリプレイをニコニコ動画にアップし大人気を博しているサークルが、コミケに出展してきたのだ。
 
 彼らは初参加、もしくは1,2回程度の参加にも関わらず、今回ひさしぶりに電源不要島に復活した「壁サークル」に配置された。
 いやむしろ、彼らのために「壁」が用意されたのかもしれない。
 そして彼らは壁サークルに相応しい冊数とスタッフ数を携え、コミケに乗り込んできていた。
 
※「壁サークル」とは壁際に配置されるサークルのことで、荷物を置くスペースが一般よりも大きいため、大部数の頒布数が見込まれるサークルが配置される。ここに配置されると一般的には「大手サークル」と呼んでも差し支えない。
 
 黒船は新しい波を呼び起こした。
 壁サークルに並ぶ人だかりが、明らかにこれまでの島国に来ていた人たちと違う。
 若い。
 そして女性比率が高い。
 開幕直後から電源不要ゲーム島に並ぶほどの人が集まることなんてなかったのに、はじめからもう人だかりである。
 こうして黒船に呼び寄せられた新しい波が、一気に電源不要ゲーム島という小さな島国を飲み込んだのだ。
 
 我々島国で活動してきた身としては、これをどう捉えればいいのだろうか。
 攘夷だ、尊皇だ、開国だと、大騒ぎすればいいのだろうか。
 それともただ指を咥えて見てるだけになってしまうのだろうか。
 はたまた見なかった振りをしてこれまで通りの活動を続けるのだろうか。
 
 もちろんどう反応するかは人それぞれだし、それに正解などありはしない。
 本当の黒船の場合は何千万人という国民の将来がかかった問題なので「人それぞれ」なんて言ってられなかったが、コミケの問題はそのサークルが個々人で判断すべき問題である。
 周りなんて気にせず、淡々と自分の活動のペースを守るっていうのも、それは尊重されるべき方針であろう。
 
 さてAHCはどうしよう。
 歴史に倣うのであれば、黒船が持つ技術を吸収した上で対等の立場までのし上がる、ということになるだろう。
 さあどうしたもんか。
 
posted by AHC at 18:35| Comment(0) | TrackBack(0) | あまおち総統エッセイ

2015年08月12日

リプレイのスタイル、TRPGへのスタンス

 TRPG自体にも言えることなんだけど、リプレイっていうモノにも、それに対するスタンスってかなり人によって違うよね。
 オレなんかは物語中心主義というか、自分がリプレイをつくる時でもいわゆる「中の人」を全く感じさせないタイプが好き。
 変な言い方になるが、そのキャラがTRPGをしている視点で書いているというか、プレイヤー発言だとしてもその発言はキャラクターの性格に沿った発言になっているという形が好きなのだ。
 
 でもAHCのメンツにもいるんだけど、TRPGはゲームであり、目的は勝ちである、という視点でプレイしたりリプレイ読んでいる人もいる。
 TRPGだから「勝ち」の方法はゲームによって異なるんだが、例えばクトゥルフ神話TRPG(CoC)であれば、いかに狂気度を下げるか、そして他のPCにいかに恐怖を見せつけ発狂させるかっていうところを勝ちと見いだす。
 つまりそのプレイヤーはそれだけを追い続けるので、実際のプレイでもゲーム上の多少の理不尽は気にしない。
 例えば恐怖っぽいものがあったらすかさず携帯カメラで写真を撮り、意味も無くメールでばらまくなんて序の口で、ロジに閉じ込められている吹雪の雪山で外から不気味な目が見えると、KPが外に出るのは無謀だと状況説明してもとにかく外に駆けだしてみたり、あげくには危険な場に行くことが分かっていると、それを動画配信サイトで生中継すると宣言して聞かなかったりと、そんな有様である。
 オレからしたらデタラメな行動であるが、しかし彼からしたら「TRPGはゲーム」である以上、「ルール上できること(禁止されていないこと)は出来る」という理屈なんだと思われる。
 そしてそういう彼は、リプレイとは「ルールを確認するためのツール」でしかないんだそうだ。
 「リプレイは小説とか読み物ではない」と言っていた気がする。
 
 まぁオレも含めて両極端な意見なのかもしれないが、それでもそういう人はいるっていうことだし、そしてなにより、どっちが正しいというわけではない。
 ゲームなんだから楽しみ方は人それぞれなわけだから、どっちが正しいとか、そういうことは言わない。
 オレはオレなりの楽しみ方、彼は彼なりの楽しみ方があるのだ。
 
 ただ問題になってくるのが、一緒にプレイする時。
 そしてもっと問題なのが、リプレイ用に一緒にプレイする時だ。
 単にプレイするだけなら、まだなんとかなる。
 初見の人なら難しいかもしれないが、さっきの彼は付き合いも短い方ではないので、そういうプレイに走られてもなんとなく全員が楽しめるような方向に持って行くことは可能だ。
 ただリプレイだと、「当事者が楽しむだけでは済まない事情」がある。
 つまりは、読み手の存在だ。
 リプレイは結局は読んでくれた人が面白いと思うかどうかが第一であるわけで、GMやプレイヤーが楽しんだかどうかは2の次なのである。
 
 こういう場合に問題なのが、チグハグなリプレイになってしまう点にある。
 さっき言ったようにリプレイの楽しみ方も人それぞれなので、勝ちを意識したリプレイもあっていいと思うが、ただその場合はプレイヤー全員がそういう意識のもとにプレイしたリプレイでないと、内容がチグハグになってつまらないものになってしまうだろう。
 例えばPC1が頑張って物語を盛り上げようとロールプレイしているのに、PC2が全くロールプレイせず、女の子キャラなのに男プレイヤー素のまましかしゃべらないようなプレイのリプレイを書いたら、そりゃもう本としては面白くないよねと。
 
 だから、この辺多少気を遣うわけだ。
 オレとしたら物語重視の、中の人も分からないタイプのリプレイが好きだから、自分が作るリプレイでもそういう感じの方向で書く。
 必要ならセリフも修正や加筆する。
 それなのにロールプレイを全く無視した、しかも物語を壊す(しかも積極的に)ような方向にばかり走るプレイをされたのでは、リプレイとしてのプレイが成り立たないのである。
 
 つまりこれって、けっこう人によってTRPGに対するスタンスが、想像以上に違うってことなんだと思う。
 普段同じように卓を囲んでいる仲間でも、よくよく観察すると微妙に自分とはTRPGへの取り組み方が違うのだ。
 でもそれは、つまりはTRPGというゲームがとても包容力を持った門戸の広いゲームだということなのだろう。
 
 コミケ前でリプレイを書いたり読んだりして、そんなことを思ったのである。
 
posted by AHC at 22:12| Comment(0) | TrackBack(0) | あまおち総統エッセイ

2015年08月10日

夏コミは初日8月14日(金)西ね−13b「AHC」

 いやもう、毎度毎度告知ばかりのブログになって申し訳ないんだが、でもこっちを見てくれている人もいるだろうと思うので、せめて告知ぐらいはキチッとしておこうと思い、告知させて頂く。
 
 AHCは夏コミに出展します。
 初日8月14日(金)西ね−13b「AHC」です。
 
 今回は大物を出品。
 題して、オリジナルTRPGルールブック「MSSクトゥルフ神話との邂逅」
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 いま動画などで大人気のクトゥルフ神話を題材としたオリジナルのTRPGルールブックを出します。
 このルールブックの売りは、3つのシナリオの進め方を収録した点。
 1つは、GMすらクトゥルフ神話に詳しくなくてもセッションが成立する「シナリオレスシステム」
 1つは、なんとなくクトゥルフ神話が分かるGM向けの「ライトシナリオシステム」
 もう1つは、がっつりとクトゥルフ神話を楽しむための「フリーシナリオシステム」
 よって、クトゥルフ神話って人気ということは知っているけど詳しい内容は知らないっていう人でもすぐに遊べるシステムになっているのが、このルールブックなのである。
 ぶらぼー。
 
 そしてこの本はさらなる仕掛けを用意している。
 
・例えば表紙には「永遠のアセリア」のデザインを手がけた人丸先生の完全書き下ろしであるということ。
・クトゥルフ神話の雰囲気を体感して貰うための12pのオリジナル漫画が載っていること。
・シナリオの進め方の説明のために、四コマ風漫画が載っていること。
・もちろんリプレイがついていること。
・ついでにサンプルシナリオまでつけてしまったこと。
・ページ数132ページであるということ。
 
 盛りだくさんである。
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リプレイの1ページ目.jpg
 
 キャラクターシートや説明4コマ風漫画はこちらの特設サイトにアップしているので、是非チェックしてほしい。
 http://ahc.saloon.jp/mss/cthulhu.html
 これを当日は900円で頒布します。
 ぜひAHCまでお立ち寄りください。
 
 
 さらに、この表紙のロゴ無し特装版タペストリーを、数は少ないが出そうと思っているので、この表紙が気に入ったという方はぜひお越しください。
 タペストリーは3000円です。
 よろしくお願いします。
 
posted by AHC at 19:23| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント告知