2014年08月28日

「TRPG好き」は「(作品名)好き」に劣るのか?

 コミケットのスタッフによる「配置担当者より一言」というコーナーがある。
 サークル参加申込者が申込用紙に書くアンケートなどへのレスポンスや、スタッフからの注意事項を載せるコーナーだ。
 文章そのものはカタログに掲載されているものだが、webにおいてもバックナンバーという形で公開されている。
 今回はその最新のバックナンバーにおいて、電源不要ゲーム担当のコメントについて、かなり違和感を覚えた部分があるので、それについて言及しておこうと思う。
 ちなみに今回取り扱う「一言」は、最新の物ではあるが、バックナンバーなので、時系列的には今回の夏コミのカタログに載っていたものであり、すなわち冬コミのサークル参加者のアンケートに対するレスポンスなので、かなりタイムラグが出ていることに注意して欲しい。
 
 まずは気になった該当部分の引用。
 
 【好き】
 サークル参加の動機には「自分の創作物を皆にみてもらいたい」と「好きになったものを他の人にも知ってもらいたい。共有したい」の大きく分けてふたつがあり、そのいずれかまたは両方があると思います。その発露としての同人誌を頒布する場が、コミックマーケットかと(以後、ちょっと抽象的な話が続きます)。
 
 今回は先述の後者「好きになったものを〜〜」について。何か元となるネタのある本を作るにあたって、その元となるネタが「好きに“なった”もの」である必要があります。なぜなら「好きに“なる予定”」や「好きに“なるはず”」のサークル申込とは大きな違いがあるからです(続く)。
 
 なんと言っても、「予定」や「はず」は未定であって、好きになれなかったという結果もあり得るという点。それならば、私としてはその時点での「好き」を本にしたい人に席を優先して用意してあげたいと考えます(続く)。
 
 アニメなら放映後、マンガやゲームなら発売後、そして、観てみて読んでみて遊んでみて「好き」が溢れて仕方がなくなったら、「好き」を他の人とも共有したくなったら、それを形にしてみるのがサークル活動ではないのでしょうか(続く)。
 
 もちろん「好き」が一つに収束されずに「これも、それも好き」になるといった事もあるかと思いますが、それはアリだと思います。でも、アレも好きコレも好きとなると、配置しきれなくなってしまいますので、サークルさんにはその内でどれがメインで好きかを訊いています(続く)。
 
 なんでこんなことを言い出したかというと、今回申込時点で発売されていないゲームでの申込が少数見受けられました。その未発売ゲームを元にした申込サークルさんを協議の上で今回は抽選洩れとさせていただきましたので、この場を借りて私の見解を記させていただきました(続く)。
 
 当ジャンルではオリジナルとして「僕の考えた○○のゲーム化」も存在します。「市販のゲーム化した○○」とは別物と分類しておりますので、その点お知りおきください。

 
 この担当者の言葉の根本には、「同人誌とはその作品が『好き』だから作るものだ」という概念が存在している。
 これはまぁ、昔から営利目的ではない同人誌という存在の位置づけとして何回も何回も使い続けられてきた考え方であり、正面からこれを否定するつもりはない。
 ただオレが今回のこの文章を読んで違和感を覚えた部分は、「(サークル申し込み時点で)未発表作品の『好き』は、発表後の『好き』より低く薄い『好き』である」と断じるに等しい書き方をしている点である。
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posted by AHC at 18:18| Comment(0) | TrackBack(0) | あまおち総統エッセイ